赤ちゃんと犬が安心して暮らすために知っておきたい感染症と予防法
赤ちゃんと犬が一緒に暮らす生活は微笑ましいものです。一方で、感染症などの衛生面が気になる方も多いのではないでしょうか。
犬から人にうつる可能性のある感染症はいくつかありますが、正しい知識と対策を知っていれば過度に心配する必要はありません。
この記事では、赤ちゃんがいる家庭で知っておきたい5つの感染症と、感染症予防のために取り入れたい習慣を分かりやすく紹介します。
赤ちゃんに注意したい感染症①パスツレラ症

犬の口の中に存在するパスツレラ菌によって起こる感染症です。主に犬に噛まれた傷口から感染しますが、傷口や粘膜に唾液が触れることでも感染する可能性があります。
発症すると、傷口の腫れや痛み、発熱などの症状が見られます。
パスツレラ症の予防ポイント
- 顔や口元を舐めさせない
- 噛まれたり引っかかれたりしないよう注意する
- 傷ができた場合はすぐに洗い、必要に応じて医療機関を受診する
赤ちゃんに注意したい感染症②サルモネラ症

サルモネラ菌による感染症で、主に食品を介して感染することが多いですが、犬の便を介して人に感染することもあります。
便に触れた手を介して口に入ることで感染し、下痢や腹痛、発熱などの症状が現れます。
サルモネラ症の予防ポイント
- フンは速やかに処理する
- 排泄物に触れた後は必ず手を洗う
- 赤ちゃんがフンやその周辺に触れないよう環境を整える
赤ちゃんに注意したい感染症③カンピロバクター感染症

カンピロバクターという細菌による感染症で、主に加熱不十分な食品などから感染しますが、犬の便などを介して感染することもあります。
症状は下痢や腹痛、発熱などで、特に小さな子どもでは注意が必要です。
カンピロバクター感染症の予防ポイント
- フンの適切な処理を行う
- 排泄物に触れた後は手洗いを徹底する
- 赤ちゃんの手やおもちゃを清潔に保つ
赤ちゃんに注意したい感染症④トキソカラ症(犬回虫)

犬回虫の卵が口から体内に入ることで感染します。卵は犬の便や土の中に存在し、特に土壌を介して手についたものが口に入ることで感染することがあります。
まれに体内で幼虫が移動し、臓器や目に影響を及ぼすこともあります。
トキソカラ症(犬回虫)の予防ポイント
- 定期的に駆虫を行う
- フンはすぐに処理する
- 土や床に触れた後は手を洗う
赤ちゃんに注意したい感染症⑤皮膚糸状菌症

皮膚に感染するカビの一種で、感染している犬の皮膚や被毛に触れることで人にも感染します。円形に毛が抜けるなどの症状が見られ、人間の場合は赤い円形の発疹が現れることもあります。
皮膚糸状菌症の予防ポイント
- 犬に異変があれば早めに動物病院へ相談する
- 感染している場合は接触を控える
- 接触後は手洗いを徹底し、寝具なども清潔に保つ
感染症予防のために取り入れたい7つの習慣

赤ちゃんと犬が一緒に暮らすうえで、特別に難しい対策は必要ありませんが、基本的な衛生管理をしっかり行うことが重要です。
ここでは、家庭で取り入れたい予防のポイントを紹介します。
1. 手洗いを習慣にする
犬に触れた後や排泄物の処理後は、必ず手を洗いましょう。特に赤ちゃんに触れる前の手洗いを意識することで、感染リスクを下げることができます。
2. 排泄物はすぐに処理する
犬のフンには細菌や寄生虫が含まれることがあります。放置せず、速やかに処理することが大切です。赤ちゃんが触れてしまわない環境を整えましょう。
3. 顔や口元を舐めさせない
犬の口の中にはさまざまな菌が存在します。赤ちゃんの顔や口元を舐めさせないようにし、過度な接触は控えるようにしましょう。
4. 生活スペースを清潔に保つ
床やラグ、赤ちゃんのおもちゃなどはこまめに掃除・洗浄を行いましょう。特に口に入るものは清潔を保つことが重要です。
5. 犬の健康管理を行う
ワクチン接種や定期的な駆虫、体調管理を行うことで、感染症のリスクを減らすことができます。気になる症状があれば早めに動物病院に相談しましょう。
6. 無理のない距離感を保つ
赤ちゃんと犬が安心して過ごせるよう、無理な接触は避けましょう。噛みつきや引っかきの予防にもつながります。
7. 外からの汚れを持ち込まない
散歩の後は足や体を拭くなど、外で付いた汚れを室内に持ち込まない工夫も大切です。
犬と赤ちゃんが一緒に暮らすために

今回紹介した感染症は、赤ちゃんだけでなく大人にも感染する可能性があります。大人であれば自分で注意することができますが、赤ちゃんの場合は周囲の大人が意識して環境を整えることが大切です。
衛生面を理由に「赤ちゃんと犬は一緒に暮らせない」と考える方もいますが、正しい知識と対策を知っていれば、安心して一緒に暮らすことは可能です。
感染症について正しく理解し、日常の中でできる予防を取り入れながら、赤ちゃんと犬が心地よく過ごせる環境を整えていきましょう。
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