犬の体臭が気になる…原因は?6つのポイントと正しいケア方法を解説
犬と暮らしていて、ふとした瞬間ににおいが気になることはありませんか?加齢によって多少体臭が強くなることはありますが、若い犬でもにおいが気になる場合は、日々のケアや食事内容が影響している可能性があります。
この記事では、犬の体臭の原因を6つに分けて解説し、それぞれのケア方法をまとめました。
①皮膚・被毛の汚れ

犬の体臭の大きな原因のひとつが、皮膚と被毛の汚れです。
犬にはアポクリン腺という汗腺が全身に分布しています。このアポクリン腺から分泌される汗には脂質やタンパク質などが含まれており、空気に触れて酸化したり、皮膚の常在菌が繁殖したりすることでにおいが発生します。
また、日々のブラッシング不足による抜け毛や汚れの蓄積も、通気性が悪くなり、雑菌が繁殖してにおいの原因となります。
ケアのポイント
- シャンプーは月1〜2回が目安。ただし、洗いすぎると必要な皮脂まで落としてしまい、皮膚トラブルの原因になることがあるので注意する。
- 普段はブラッシングとペット用のウェットシートでの拭き取りが効果的。
- シワの多い犬種はシワの中に汚れがたまりやすいので、ていねいにケアする。
②口腔内トラブル

体臭だと思っていたら、実は口臭だったというケースもあります。
食べかすが歯垢になり、それが石灰化して歯石になると、独特の腐敗臭が発生します。進行すると歯周病となり、膿が出たり歯茎から出血したりして、さらににおいがきつくなります。
3歳以上の犬の約80%に歯周病の兆候があるというデータもあるほど、犬にとって身近なトラブルです。
歯が黄色から茶色く変色していたり口臭が気になり始めたら、歯石が蓄積しているサインかもしれません。歯石は自宅での歯磨きでは除去できないため、動物病院での処置が必要です。
ケアのポイント
- 歯磨きはできれば毎日が理想。難しければ最低でも2〜3日に1回を目安に行う。
- 歯磨きが難しければ、指に巻くタイプのシートから始めたり、歯磨きジェルを舐めさせることから慣らす。
- デンタルガムは歯ブラシの代わりにはならないため、歯磨きの補助やストレス解消として使用する。
③顔まわりのケア不足

目やに・耳垢は、放置すると雑菌が繁殖してにおいの原因になります。目やには少量であれば正常な分泌物ですが、拭き取らずに溜めたままにすると細菌が繁殖し、においにつながります。
耳垢も同様で、特に垂れ耳の犬種は耳の中が蒸れやすく雑菌が繁殖しやすいため注意が必要です。
ただし、耳のにおいが強い場合は外耳炎などの病気のサインである可能性もあります。においが気になるようであれば、自己判断でケアするよりも動物病院に相談することをおすすめします。
ケアのポイント
- 目やにはペット用(ノンアルコール)のウェットシートや濡らしたコットンで拭き取る。
- 耳は定期的に確認し、においが強い・黒っぽい耳垢が出る場合は動物病院へ相談する。
④お尻周りの汚れ・肛門腺

お尻まわりは、被毛の長い犬種や下痢が続く犬の場合に排泄物が被毛に付着しやすく、放置すると強いにおいにつながります。
また、犬の肛門の左右には肛門腺と呼ばれる袋があり、魚が腐ったような独特の強いにおいを持つ分泌物が溜まります。本来は排泄のたびに少しずつ自然に排出されますが、うまく排出できない犬もいます。
分泌液がパンパンに溜まると、お尻の周りだけでなく体全体からそのにおいが発散されているように感じることがあります。
ケアのポイント
- 排泄後にお尻まわりをチェックし、汚れていればペット用のウェットシートで拭き取る。
- 肛門腺は定期的に絞る。自宅での処置が難しければトリミングサロンや動物病院に依頼する。
- お尻を気にしていたり床にこすりつけたりしていたら、肛門腺が溜まっているサインの可能性がある。
肛門腺しぼりに関しては、こちらの記事をご覧ください。
https://cheriee.jp/articles/5658/
⑤食事と腸内バランス

体の外側のケアをしてもにおいが改善されない場合、原因は体の内側にあるかもしれません。
ドッグフードに含まれる油分(特に質が良くないものや酸化したもの)を多く摂取すると皮脂の分泌量が増え、ベタつきやにおいの原因になります。また、腸内環境が悪化し悪玉菌が増えると、消化がうまくいかず体臭や便臭が強くなることがあります。
また、体に合わない原材料を食べていると、皮膚に軽い炎症が起きたりバリア機能が低下したりします。
ケアのポイント
- 酸化したフードは体臭の原因になることがあるため、開封後は密閉保存しなるべく早めに使い切る。
- 軟便や便秘、便が極端に臭い場合は腸内環境が良くない可能性がある。
- フードを切り替える場合は少量ずつ混ぜながら、時間をかけて慣らす。
- 食事内容を大きく変える際は、かかりつけの獣医師に相談すると安心。
こんなにおいは病気のサインかも

犬の体臭が気になる時は、病気が原因で体臭が強くなっている可能性もあります。以下のような様子が見られる場合は注意深く観察し、必要に応じて動物病院を受診するようにしましょう。
- 急ににおいがきつくなった
- 皮膚が赤い・かゆがっている・抜け毛が多い
- 耳を頻繁に掻く・頭を振る
- 水を飲む量が急に増えた、おしっこの量が増えた
- 便や尿の異常なにおいがする
- お尻をこすりつける
- 元気がなく食欲が落ちている
においのケアが愛犬の健康を守る

犬の体臭の原因は多岐にわたります。どれか一つを改善すれば解決するというものではなく、日々の小さなケアの積み重ねが体臭を抑えることにつながります。
また、においの変化は病気や体調不良のサインの可能性もあります。いつもと違うにおいを感じたときは、ケアを見直すとともに早めにかかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。
愛犬を清潔に保つことは、においを抑えるだけでなく皮膚トラブルや歯周病などの予防にもつながります。日々のケアを習慣にして、愛犬が快適に過ごせる環境を整えてあげてください。
においが改善されない場合は、部屋のにおいを見直してみましょう。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
https://cheriee.jp/articles/3877/
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