野良猫を保護して飼い主になるには?知っておくべき5つのポイント
あなたの住んでいる地域に野良猫はいますか?
たまたま見かけた猫が、ケガをして弱っていたり、まだ子猫なのに親猫の姿が見当たらなかったり。そんな光景を目にすると、放っておけないと感じる方も多いのではないでしょうか。そのまま、一時的に保護することになるかもしれません。
飼い主が見つからず、そのまま自分で飼いたいと思ったとき、何をすればいいのでしょうか。こんなときに役立つポイントを見ていきましょう。
①本当に野良猫か確認する

野良猫だと思ったけれど、あまりにも人懐こいという場合、すでに他人が飼っている猫かもしれません。まずは、次のような対応をすることになります。
- 警察署へ拾得物として届け出る
- 保健所や動物愛護センターへ飼い主の届出がないか確認する
- マイクロチップの読み取りをしてもらう
首輪がないというだけで野良猫だと判断することはできません。飼い猫を無断で連れて帰ってしまうと、元の飼い主とトラブルになる可能性もあります。
そのため、まずは警察や保健所への確認が必要ですが、明らかに重いケガを負っていて急を要する場合は、動物病院での治療を最優先させましょう。その場合、治療費は自分が負担することになります。
飼い主が見つかった場合、治療費を請求できることもありますが、支払いを巡ってトラブルになる可能性もあるため、領収書を残して相談するとよいでしょう。
マイクロチップの読み取りとは
首輪がなくても、マイクロチップが挿入されている場合は、元の飼い主がわかることがあります。マイクロチップの読み取り機は、動物病院か、各地域の保健所・動物愛護センターに設置されていることが多いので、そこに連れていきましょう。
マイクロチップとは
猫の場合は首の後ろの皮下に埋め込みます。チップに搭載された番号を読み取り、その番号で登録された飼い主の情報と照らし合わせることで、個体の特定が可能です。
②動物病院へ連れていく

諸々含めて、費用はだいたい16,000円以上をみておくとよいでしょう。外傷の手当てなどを含む場合は、それより少し多めに考えておくとよいかもしれません。
- 健康診断(1,500〜2,000円)
- 予防ワクチン接種(5,000〜8,000円)
- ノミ、ダニの除去(1,500円)
- 猫エイズ、白血病検査(4,000〜5,000円)
- 血液検査(4,000〜5,000円)
- 避妊、去勢手術の相談
- 読み取り機があれば、マイクロチップ確認
なお、これらの費用はあくまで目安です。地域や動物病院によって金額は異なり、都市部ではより高くなることもあります。
一見、健康そうに見えても、外で暮らす野良猫は寄生虫や病気にかかっていることがあります。メスであれば妊娠している可能性も考えられます。早いうちに動物病院へ連れていきましょう。
また、動物病院では歯の状態などから、おおよその年齢を教えてもらえることがあります。
③かかる費用を把握する

野良猫が無事に元気になってくれたり、懐いてくれたりしたとして、自分が最後まで責任をもって飼えるかどうか、ということをきちんと確認しておくとよいかもしれません。特に費用面は、飼い始める前に把握しておきたいポイントです。
飼い始めにかかる費用は、トータルで約30,000〜50,000円をみておくとよいでしょう。
- 初診費用(約10,000〜20,000円)
- 避妊、去勢手術(約15,000〜50,000円)
- キャリーケース(約2,000円)
- トイレ(約1,500円)
- その他ブラシなどのグッズ(1,500円〜)
飼い始めたあとも、フードやトイレ用品、医療費などで継続的に費用がかかります。アニコム損害保険の2024年の調査によると、猫1頭にかける年間支出は約17万8千円とされています。
物価の上昇もあり、費用は年々増加傾向にあります。長く一緒に暮らすほど、こうした費用が積み重なっていくことも考えておきたいところです。
加えて注意したいのは、野良猫は何かしらの病気にかかっている可能性があるということ。飼いたい猫が病気にかかっていた場合、治療費を払うだけの余裕があるかどうかも検討しておく必要があります。
野良猫の保護にかかる医療費については、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://cheriee.jp/articles/22939/
④室内飼いと脱走対策

猫を飼うのであれば、病気などの心配も少ない完全室内飼いがおすすめです。とはいっても、もともと野良猫だった猫は室内では落ち着かず、外に出たがることもあります。
隙をみてドアや窓から脱走してしまう可能性があるため、脱走防止の対策をしておくとよいでしょう。
先住猫がいる場合は
保護した野良猫から感染症や寄生虫をうつしてしまう場合もあるため、はじめは部屋を隔離して接触を避けましょう。
⑤寿命を理解しておく

野良猫は外での生活によるストレスや病気などから、飼い猫に比べて寿命が短くなりやすいといわれています。保護した猫の健康状態や過去の生活環境によっては、想定より短い時間になることもあると心に留めておきましょう。
一方で、室内で適切にケアをすれば、保護した猫が長く生きてくれることも珍しくありません。
室内で飼われる猫の平均寿命は年々延びており、長く一緒に暮らせるのは嬉しいことですが、その分、毎年のワクチンやフード代、高齢期の医療費といった費用が長期にわたって必要になります。
短い別れも、長い時間をともにする覚悟も、どちらも受け止めたうえで迎え入れることが大切です。
まとめ

野良猫は、人慣れしていない場合、最初のうちはなかなか懐かず、寂しい思いをすることもあります。でも、そんな緊張関係がほぐれて猫が心を許してくれた瞬間は、やはりとても嬉しいものです。
野良猫を迎えるには、確認すべきことや費用面の準備など、考えておきたいことがいくつもあります。何より大事なのは、最後まで責任をもって面倒をみるという覚悟を決めることです。
大変なことも多いですが、猫のいる暮らしはそれ以上にたくさんの幸せと癒やしを届けてくれるはずです。
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