【行ってみた】「猫返し神社」とも呼ばれる立川の阿豆佐味天神社とは
猫を外で飼っている飼い主さんの中には「猫が帰ってこなくなったらどうしよう!」という心配をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
もしそのような状況になってしまったら、藁にもすがる思いで神社へお参りしに行くこともあるかもしれません。
東京都立川市には通称「猫返し神社」と呼ばれる阿豆佐味天神社があり、ここでお参りをするといなくなった猫が帰ってくると言われています。
この記事では、阿豆佐味天神社が猫返し神社と呼ばれるようになった理由や境内の様子についてご紹介します。猫を飼われている方は、もしもの時のためにチェックしてみてください!
阿豆佐味天神社(あずさみてんじんじゃ)とは?
東京都立川市にある阿豆佐味天神社は、地域の守り神として1629年に創建されました。医薬・健康・知恵の神「少彦名命(すくなひこなのみこと)」と、文学・芸術の神「天児屋根命(あめのこやねのみこと)」の2柱を祀っています。
阿豆佐味天神社の境内には9つの社があり、そのうちのひとつである養蚕の守り神を祀っている蚕影神社(こかげじんじゃ)が猫と関係があります。
この地域では養蚕が盛んに行われており、蚕の天敵であるネズミを駆除する猫が大切にされていました。
この蚕影神社が「猫返し神社」と呼ばれています。
猫返し神社と呼ばれる理由
30年ほど前のある日、ジャズピアニストの山下洋輔さんが飼っていた一匹の猫が行方不明になってしまいました。
猫を探し回っている際、たまたま通りがかった神社で「猫を返してください」とお願いしたところ、翌日に猫が帰ってきました。そのときの神社が蚕影神社だったのです。
そのエピソードを雑誌で紹介したところ、「猫返し神社」の噂が広まり、多くの愛猫家が訪れるようになりました。
最近では、猫の帰りを祈るだけでなく、猫の健康を祈願するなど、猫好きが集まるスポットにもなっています。
なお、阿豆佐味天神社の境内では、山下さんが奉納したピアノ曲『越天楽』が流れています。まさに、猫が結んだすてきな縁ですね。
阿豆佐味天神社に行ってきた!
猫返し神社のことを知った筆者は、早速阿豆佐味天神社に行ってきました。
猫のイラストの絵馬
蚕影神社のそばには、猫のイラストが描かれた絵馬がたくさんかけられていました。
絵馬には、猫が帰ってくることを願うだけでなく、帰ってきたことのお礼や、猫の健康を祈願するなど、多くの猫の飼い主さんのお願いが記されていました。
絵馬を納めた人の居住地は東京に留まらず、北海道や愛媛県など、日本中の多くの人が愛猫の帰りを待ちわびたり、健康を願ったりしています。
「ただいま猫」の石像
境内には、「ただいま猫」と呼ばれる猫の石像が置かれています。この猫は山下さんの愛猫ミオがモデルで、撫でるとご利益があると言われています。
目の部分にはガラス玉が埋め込まれており、かわいさが引き立って見えますね。
お守りも猫
絵馬だけでなく、お守りも猫仕様になっています。
猫を飼っている方は、愛猫の無事や健康を願うためにぜひ購入してみてはいかがでしょうか。
参拝するときの注意点
ペットを連れての参拝はNG
せっかくなら愛猫を連れて行きたいと考える飼い主さんも多いかもしれませんが、ペットを連れての参拝はNGです。
すべての人が動物好きではないことを理解し、他の参拝者に迷惑をかけないように配慮しましょう。
カメラマン同行の撮影会は禁止
撮影用の小道具の持ち込みや20分以上の撮影会は商行為とみなし、禁止されています。出張カメラマンだけでなく、親戚や友人のカメラマンも同様です。
神社は神聖な場所ですので、静かにお参りをしましょう。
遠方在住の人にはありがたいサービスも
猫がいなくなってしまってお参りしたいけど、遠くに住んでいて立川まで行けないという方も多いでしょう。そういう方のために、絵馬を送ってくれるサービスがあります。
神社宛に現金書留で1000円(絵馬代+返送料)を送ると、自宅に絵馬を送ってもらえます。その後、絵馬に願いごとを書いて神社に返送すると、神社の絵馬掛けに納めてもらえます。
まとめ
猫がいなくなってしまい手を尽くしたら、もはや神頼みしかないかもしれません。そんな最後の望みとして、阿豆佐味天神社の境内にある蚕影神社を参拝してみてはいかがでしょうか。
もし猫が帰ってきてくれたら、猫がいなくならない環境を整えてあげてくださいね。室内飼いなら脱走しないような対策を講じ、外飼いなら猫用のGPSをつけるか、室内で飼うことも検討しましょう。
阿豆佐味天神社では、猫のイラストが描かれた絵馬やお守りも購入できます。猫の飼い主さんだけに限らず、猫好きの聖地としてぜひ訪れてみてください。
阿豆佐味天神社
住所:東京都立川市砂川町4-1-1
電話番号:042-536-3215
絵馬・御守・御朱印の授与時間:午前10時~12時、午後1時~3時30分アクセス:
タクシーの場合
立川駅北口から乗車し、13分程度
バスの場合
立川バス①番線「三ツ藤」・「箱根ヶ崎駅」行きに乗り、「砂川四番」の停留所で下車 乗車時間は15分程度
徒歩の場合
多摩都市モノレールの砂川七番駅から1.5km、20分程度
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