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他の動物モルモット

モルモットを馴れさせるには?仲良くなる方法や注意点を解説

伊藤 悦子
伊藤 悦子 家畜人工授精師 、ペット栄養管理士

つぶらな瞳とずんぐりした体型がかわいいモルモット。馴れさせて仲良くしたい飼い主さんも多いでしょう。

モルモットはふれあい動物園などでおなじみなので、すぐ馴れるかなと思うかもしれません。しかし、捕食される側の動物のため臆病で怖がりなのです。

とはいえ、好奇心旺盛で人懐っこいところもあるため、焦らずに優しく接していれば仲良くなれます。

この記事では、モルモットを馴れさせて仲良くなる方法や注意点を解説します。信頼を築いてモルモットと楽しく暮らしていきましょう。

モルモットってどんな動物?まず性質を知っておく

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モルモットを馴れさせるためには、その性質を理解しておくことが大切です。

モルモットは臆病でおとなしい生き物

まずは「臆病であること」を理解してあげましょう。モルモットは、野生では他の動物に捕食される側であり、警戒心が強い動物です。群れで暮らすのも、敵から身を守るためです。

必要以上に人が触ったり、他のペットにちょっかいを出されたりするとストレスが溜まってしまいます

しかし、ストレスが溜まってもかみついてくることはほとんどなく、大変おとなしい動物だといえるでしょう。筆者は6年間モルモットを飼っていて、かまれたことは一度もありません。

モルモットは音に敏感

モルモットは聴覚が非常に発達しているので、大きな音がストレスになります。いつも騒がしい場所にケージがあると、警戒心が増す原因になります。

大声で話す人や怒鳴る人、他のペットの鳴き声やテレビの音などにも敏感です。馴れさせるためには、静かで落ち着いた環境を用意することが大切です。

人懐っこいところも

モルモットは臆病ですが、人懐っこいところもあります。人の顔を見つめてきたり、近寄ってきたりすることも。

ふれあい動物園などでも、おとなしく抱っこされている子もいますよね。撫でられると喜ぶ子もいるほどです。飼い主さんの対応次第では、人懐っこさを引き出せるでしょう。

馴れるのは個体差がある

モルモットにも個体差があると理解しておくことも大切です。数日で人に近づいてくる個体もいれば、数週間から数か月かかる場合もあります。

時間がかかっても、焦らずに優しく接していくことがポイントです。モルモットのペースに合わせてあげましょう。

モルモットが馴れるとどうなる?

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モルモットが馴れると、飼い主さんが近付いたときにプイプイ鳴いて呼んだり喜んだりします。

撫でられて目を閉じる、手のひらや膝の上でくつろぐといった状態にもなります。ブラッシングなども身を任せてくれるようになり、見るからにリラックスしている様子が見られるでしょう。

さらに、うれしいと人の指や手をなめてくることもあります。筆者の知人のモルモットは、ちょこちょこと後をついて歩くほど懐いていました。

ちなみに、若い個体に多い「ポップコーンジャンプ」は喜んでいるように見えます。しかし、興奮したりイライラしたりしている場合もあるので、注意が必要です。

モルモットが人に馴れるメリット

モルモットが人に馴れると生活が楽しいのはもちろん、病気の発見がしやすい点が大きなメリットです。体を触れるので、皮膚の異常や腫瘍などの異変にも気づきやすくなります。

「太った」「やせた」「被毛がパサついている」といった変化もすぐわかります。動物病院でも、人馴れしている分ストレスも少なめになり、診察もしやすいでしょう。

モルモットを馴れさせるには環境作りから

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まずはモルモットが落ち着いて過ごせる環境を作ってあげましょう。モルモットが心を開くには、「ここは安全な場所」と感じられる環境づくりが欠かせません。

ケージの設置場所に注意する

ケージはモルモットが落ち着ける場所に設置します。人の出入りが激しい場所やテレビに近い場所などを避け、他に犬や猫を飼っている場合は入れないようにしておきましょう。

小さなお子さんがいる場合は、必ず保護者の方がつきそうようにします。のぞいたり手を出したりするのは、馴れるまで我慢してもらいます。

隠れる場所を作る

モルモットは身を隠せる場所があると安心します。トンネル型のシェルターや小屋など、体を隠せるグッズを用意するとよいでしょう。

モルモットがかじってもいいように、木製やわらでできたタイプがおすすめです。

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モルモットと仲良くなる方法

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次のような手順で仲良くなっていきますが、共通しているポイントは「驚かさないこと」です。

  1. 静かな声で名前を呼ぶ
  2. ケージに手を入れる際は優しく声をかける
  3. 手のひらに野菜や果物を乗せて食べさせる
  4. 体を静かに撫でてみる
  5. 体に触れるのを嫌がらなくなったら抱っこする

それぞれを詳しく見ていきましょう。

1.静かな声で名前を呼ぶ

大声で呼ばず、静かな声で名前を呼びます。小さなお子さんはどうしても声が大きくなるので、大人が教えてあげてください。

2.ケージに手を入れる際は優しく声をかける

突然ケージに手が入ると驚くことも。ケージの掃除などの際は、「お掃除するよ」などと声をかけてから手を入れます。

3.手のひらに野菜や果物を乗せて食べさせる

だんだん怖がらなくなってきたら、手のひらに好きな野菜や果物を少量乗せて食べさせます。モルモットの方から近づいて来るのを根気よく待ちましょう。

試すのは空腹時がおすすめです。手のひらから食べるようになったら、次は体に触れてみましょう。

4.体を静かに撫でてみる

首の周辺などをそっと撫でてみてください。うっとりするようなら、徐々に触る範囲を広げます。背中なども優しくマッサージすると喜ぶようになります。

ここまでくると、モルモット自ら「撫でて」と意思表示してくる場合もありますよ。

5.体に触れるのを嫌がらなくなったら抱っこする

いよいよ抱っこです。いきなり体を掴むのではなく、次の手順に従ってゆっくり抱っこしてください。

抱っこのステップ①

転落防止のため、人は必ず座ります。膝の上に膝掛けやコンパクトな毛布を掛けておくと抱っこしやすくなります。おしっこをすることもあるので、汚れてもいいものを用意してください。

抱っこのステップ②

モルモットの体の下に両手を差し込みます。上から掴むと怖がるので気を付けてください。上から掴むのは捕食されるイメージがあるため、怖がってしまいます。

抱っこのステップ③

そっと抱き上げて膝の上に乗せます。体を抱きかかえるようにすると落下しません。

いつまでも抱っこするのではなく、最初は1分くらいで解放してあげましょう。途中で身をよじって嫌がる場合は、すぐにケージに戻してください。

抱っこのステップ④

少しずつ抱っこの時間を増やしましょう。同時にそっと撫でたり野菜を与えたりしてコミュニケーションを取ってみてください。優しい声で話しかけてみるのもおすすめです。

ここまできて嫌がらないようになっていれば、かなり馴れた状況だといえます。

モルモットの鳴き声で気持ちをチェック

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モルモットの鳴き声を聞くと、うれしいのか不快なのかがだいたいわかります。仲良くなるためにも、いろいろな鳴き声を聞き分けて、モルモットの気持ちを理解してあげましょう。

  • うれしいとき:「プイプイ」「キュルキュル」「ククッククッ」
    • エサがほしいときは「プイ―!プイ―!」と鳴きます。
  • 不快怒っているとき:「グルグル」「キューキュー」
    • 歯をカチカチ鳴らすこともあります。

馴れたら「部屋んぽ」してみよう!

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運動のためにも、モルモットをケージから出して「部屋んぽ(部屋の中を散歩させること)」させてみましょう。飼い主さんとのコミュニケーションにもなります。

ソファの下や冷蔵庫の後ろなどのすき間に入らないよう、クッションなどを置いておいてください。さらに電気コード、人の食べ物、薬など、かじると危険なものは隠しておきます。

犬や猫など他のペットを飼っている場合は、同じ部屋に入れないようにしましょう。

モルモットと仲良くなるための注意点

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モルモットと仲良くするために大切なポイントは、「焦らない」ことと、「無理強いしない」こと。焦る気持ちはモルモットにも伝わってしまいます。「ゆっくり仲良くなろうね」という気持ちで接してください。

また、早く抱っこしたいからといって、嫌がっているのに抱っこするなどの無理強いは逆効果です。嫌われてしまう恐れもあるので十分注意しましょう。

馴れなくても大切に飼おう

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個体によっては、どうしても馴れない子もいます。それはそのモルモットの個性であり、ある意味仕方ないともいえるでしょう。

縁があって来たモルモットです。かわいい姿を見せてくれるだけでも、飼い主さんにとっては幸せなはず。

なかなか馴れない場合でも、最後まで大切に飼うことが大切です。ずっと優しく接していれば、寄り添ってくれる日がくるかもしれません。

まとめ

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モルモットは臆病で警戒心が強い動物ですが、一方で人懐っこい一面も持っています。馴れさせるには、まず落ち着いて過ごせる環境を作ってあげましょう。

優しく話しかけながら少しずつ距離を縮めていくことで、安心してだんだんと馴れていくはずです。

モルモットが馴れると、楽しいだけでなく健康チェックがしやすくなる点が大きなメリット。焦らず、無理強いせずに馴れさせていきましょう。

もしあまり馴れてくれなくても個性だと思って、最後まで大切に飼ってあげてくださいね。

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